水分量が多い便のことを言います。通常の普通便の水分量は70~80%、軟便では水分量が80~90%になります。下痢の場合は、水分が多すぎるため形はありませんが、軟便は形があります。しかし、通常の便に比べると、水分が多く、ドロっとした感じで、そのため排便時のキレが悪く、すっきりとしない感覚になります。
水分量が多い便のことを言います。通常の普通便の水分量は70~80%、軟便では水分量が80~90%になります。下痢の場合は、水分が多すぎるため形はありませんが、軟便は形があります。しかし、通常の便に比べると、水分が多く、ドロっとした感じで、そのため排便時のキレが悪く、すっきりとしない感覚になります。
ブリストル便形状スケール
ブリストル便形状スケール
英国ブリストル大学のヒートン博士が考案した「ブリストル便形状スケール」では、便の形状と硬さを7タイプに分類しています。健康的な状態である便はタイプ4であるのに対し、下痢の状態はタイプ7、軟便の状態はタイプ5-6の便の場合を示しています。
英国ブリストル大学のヒートン博士が考案した「ブリストル便形状スケール」では、便の形状と硬さを7タイプに分類しています。健康的な状態である便はタイプ4であるのに対し、下痢の状態はタイプ7、軟便の状態はタイプ5-6の便の場合を示しています。
Lewis SJ, Heaton KW. Stool form scale as a useful guide to intestinal transit time.
Scand J Gastroenterol 1997;32:920-4より作成
Lewis SJ, Heaton KW. Stool form scale as a useful guide to intestinal transit time.
Scand J Gastroenterol 1997;32:920-4より作成
生活習慣を整えるのはもちろんですが、それとは別に、乳酸菌・ビフィズス菌などの善玉菌を取り入れることも大切です。
善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑えて、腸内環境を整える働きがあります。この善玉菌はヨーグルトなどの乳製品、納豆など発酵食品などから摂取することも可能であり、これらの食物をバランスよく摂取して腸内環境を整えましょう。
また乳酸菌などの生菌製剤は、腸内で乳酸菌を増やし、有害な菌の増殖を抑えます。つまり乱れた腸内環境のバランスを整え、便通を整える整腸作用があります。腸内環境を整えることは、軟便の改善策という観点でも非常に重要です。
生活習慣を整えるのはもちろんですが、それとは別に、乳酸菌・ビフィズス菌などの善玉菌を取り入れることも大切です。
善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑えて、腸内環境を整える働きがあります。この善玉菌はヨーグルトなどの乳製品、納豆など発酵食品などから摂取することも可能であり、これらの食物をバランスよく摂取して腸内環境を整えましょう。
また乳酸菌などの生菌製剤は、腸内で乳酸菌を増やし、有害な菌の増殖を抑えます。つまり乱れた腸内環境のバランスを整え、便通を整える整腸作用があります。腸内環境を整えることは、軟便の改善策という観点でも非常に重要です。
腸の働きが異常な状態になった時
腸の働きが
異常な状態になった時
何らかの原因で、腸の運動が過剰になった場合、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われず、水分量の多い便、つまり軟便になります。また、腸からの水分分泌が増えると、腸の中の水分が異常に多くなり軟便になります。
何らかの原因で、腸の運動が過剰になった場合、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われず、水分量の多い便、つまり軟便になります。また、腸からの水分分泌が増えると、腸の中の水分が異常に多くなり軟便になります。
主な原因
主な原因
✓ 食べ過ぎ・飲み過ぎ
✓ 甘い物や脂っこい物の 食べ過ぎ
✓ アルコールやコーヒー、炭酸飲料の飲み過ぎ
✓ 牛乳や乳製品の摂取(乳糖不耐症)
✓ 食物繊維の摂り過ぎ
など
✓ 食べ過ぎ・飲み過ぎ
✓ 甘い物や脂っこい物の
食べ過ぎ
✓ アルコールやコーヒー、
炭酸飲料の飲み過ぎ
✓ 牛乳や乳製品の摂取
(乳糖不耐症)
✓ 食物繊維の摂り過ぎ
など
腸内環境(フローラ)の変化
腸の働きが
異常な状態になった時
軟便が続く場合、腸内環境が乱れていることも考えられます。生活習慣の乱れ等によって、悪玉菌が増える等、腸内環境が乱れると、水分を多く含んだ便が排泄されやすくなります。
軟便が続く場合、腸内環境が乱れていることも考えられます。生活習慣の乱れ等によって、悪玉菌が増える等、腸内環境が乱れると、水分を多く含んだ便が排泄されやすくなります。
❶ 生活の改善
❶ 生活の改善
食べ過ぎ・飲み過ぎに注意しましょう。腸管の異常な運動を起こさないために、暴飲暴食をしない、刺激のある食べ物は避ける、消化の良いものを食べる、など。また、コーヒーなどのカフェインを含むもの、冷たいものやアルコールは避け、なるべく常温のものを摂取するよう心がけましょう。
食べ過ぎ・飲み過ぎに注意しましょう。腸管の異常な運動を起こさないために、暴飲暴食をしない、刺激のある食べ物は避ける、消化の良いものを食べる、など。また、コーヒーなどのカフェインを含むもの、冷たいものやアルコールは避け、なるべく常温のものを摂取するよう心がけましょう。
❷ お腹を冷やさない
❷ お腹を冷やさない
お腹が冷えると、腸の運動が高まります。冷えによる軟便が続く場合は、お腹を温めることが効果的です。
お腹が冷えると、腸の運動が高まります。冷えによる軟便が続く場合は、お腹を温めることが効果的です。
❸ ストレスとためない
❸ ストレスとためない
脳と大腸は密接な関係があります。脳がストレスを感じることで軟便を引き起こしている可能性があります。
脳と大腸は密接な関係があります。脳がストレスを感じることで軟便を引き起こしている可能性があります。
記事の監修 : 兵庫医科大学 消化器内科学講座 主任教授 新﨑 信一郎先生
記事の監修 : 兵庫医科大学 消化器内科学講座 主任教授 新﨑 信一郎先生
おなかのお悩みや腸内フローラ、乳酸菌に関するコンテンツをご用意しています。
おなかのお悩みや腸内フローラ、
乳酸菌に関するコンテンツを
ご用意しています。