女性の抜け毛とは?その原因と対策

女性の抜け毛とは?その原因と対策

女性の抜け毛対策とは? 女性の抜け毛対策とは?

現代女性のライフスタイルは目まぐるしく変化します。妊娠や出産、加齢による更年期障害といった身体的な変化や、人間関係などの生活環境の変化によって、髪に変化が起こることも……。ライフステージ別に、体や生活環境の変化、それにともなう抜け毛の対策法を紹介します。

現代女性のライフスタイルは目まぐるしく変化します。妊娠や出産、加齢による更年期障害といった身体的な変化や、人間関係などの生活環境の変化によって、髪に変化が起こることも……。ライフステージ別に、体や生活環境の変化、それにともなう抜け毛の対策法を紹介します。

<監修>

<監修>

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長 藤本智子

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長 藤本智子

医学博士 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 日本発汗学会理事
2001年浜松医科大学医学部医学科卒業。
東京医科歯科大学皮膚科助教、都立大塚病院皮膚科医長を経て、2017年池袋西口ふくろう皮膚科クリニック開院。

医学博士 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 日本発汗学会理事
2001年浜松医科大学医学部医学科卒業。
東京医科歯科大学皮膚科助教、都立大塚病院皮膚科医長を経て、2017年池袋西口ふくろう皮膚科クリニック開院。

1. 抜け毛対策は「女性ホルモン」に着目

1. 抜け毛対策は「女性ホルモン」に着目

抜け毛対策は「女性ホルモン」に着目 抜け毛対策は「女性ホルモン」に着目

歳を重ねる度に、「つむじや髪の生え際が薄くなったかも」「髪を洗った時に抜け毛が目立つようになった」などの悩みが生じる女性は多いもの。これは、加齢により「女性ホルモン」が低下したため、抜け毛が進行していることが原因のひとつとしてあげられます。

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類がああり、前者のエストロゲン(卵胞ホルモン)は、髪の毛の保持に働き、抜け毛に影響することが分かっています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌は、思春期頃に始まって20代後半でピークに至り、30代を過ぎると減少。40代50代にも減少し、これは止めることができない変化です。

歳を重ねる度に、「つむじや髪の生え際が薄くなったかも」「髪を洗った時に抜け毛が目立つようになった」などの悩みが生じる女性は多いもの。これは、加齢により「女性ホルモン」が低下したため、抜け毛が進行していることが原因のひとつとしてあげられます。

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類がああり、前者のエストロゲン(卵胞ホルモン)は、髪の毛の保持に働き、抜け毛に影響することが分かっています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌は、思春期頃に始まって20代後半でピークに至り、30代を過ぎると減少。40代50代にも減少し、これは止めることができない変化です。

2. 抜け毛に良いとされる食べ物は?

2. 抜け毛に良いとされる食べ物は?

女性の抜け毛原因の一つは女性ホルモン分泌量の減少です。

豆腐や豆乳といった大豆製品は、大豆イソフラボンという成分が含まれており、これが女性ホルモンと似た働きをして、男性ホルモンを抑制し、抜け毛に良いと言われています。

だからと言って、大豆製品ばかり食べるような偏った食事はよくありません。抜け毛対策の基本は規則正しい生活を送ることです。十分な睡眠時間を取り、食生活も栄養バランスをとりましょう。

女性の抜け毛原因の一つは女性ホルモン分泌量の減少です。

豆腐や豆乳といった大豆製品は、大豆イソフラボンという成分が含まれており、これが女性ホルモンと似た働きをして、男性ホルモンを抑制し、抜け毛に良いと言われています。

だからと言って、大豆製品ばかり食べるような偏った食事はよくありません。抜け毛対策の基本は規則正しい生活を送ることです。十分な睡眠時間を取り、食生活も栄養バランスをとりましょう。

3. 女性の抜け毛はライフステージにより原因と対策が違う

3. 女性の抜け毛はライフステージにより原因と対策が違う

女性の抜け毛は、女性ホルモンの影響を受けると同時に、加齢や生活環境の影響も一因となるため、一つの原因だけを対処すれば解決するというものでもありません。

女性はライフステージにより生活環境が目まぐるしく変わります。妊娠や出産、育児と仕事の両立による過労、加齢に伴う更年期障害、悩みやストレスも様々。 非常にセンシティブで複雑な原因が重なり合って抜け毛を招いているのです。

そのため、加齢やライフステージによって抜け毛対策も多種多様。それぞれに合った抜け毛対策をしましょう。

女性の抜け毛は、女性ホルモンの影響を受けると同時に、加齢や生活環境の影響も一因となるため、一つの原因だけを対処すれば解決するというものでもありません。

女性はライフステージにより生活環境が目まぐるしく変わります。妊娠や出産、育児と仕事の両立による過労、加齢に伴う更年期障害、悩みやストレスも様々。 非常にセンシティブで複雑な原因が重なり合って抜け毛を招いているのです。

そのため、加齢やライフステージによって抜け毛対策も多種多様。それぞれに合った抜け毛対策をしましょう。

30代から40代の女性抜け毛対策 ~加齢により髪の状態に変化がみられる~

30代から40代の女性抜け毛対策 ~加齢により髪の状態に変化がみられる~

20代の頃は「髪の量が多くて広がりやすい」と悩んでいた人も、30代~40代以降になると髪質が変化して「髪自体が細くなり、ぺちゃんこになってきた」という方もいます。髪が細くなる変化とともに、うねりが出てきたという女性も。

ほかにも、抜け毛と同様に、白髪が目立つようになってきたというのも30代から徐々に増え始めます。30代の白髪はちらほらと生えてくるため染めるのが難しいですが、40代になると全体的に白髪があらわれるため、白髪染めなどの対策ができます。

また、40代になると、加齢により30代からの髪質の変化がさらに加速します。うねりや白髪とともに、シャンプーやブラッシングの際に生じる抜け毛を見て、髪が細く少なくなったことが分かりやすくなります。ボリュームが出にくく、さらにハリやコシが失われ始めるので、分け目も目立つようになります。

また、抜け毛の原因は、加齢のほかにも、悩みやストレスなども一因と考えられます。30代から40代は生活環境が変わる女性も多く、ストレスを抱えやすい時期とも言えます。

対策としては、規則正しい生活を心がけ、抜け毛に良い食べ物を積極的に摂取しましょう。良質な睡眠も抜け毛予防に効果的です。自宅では、頭皮マッサージをとりいれるなど、無理のない範囲でセルフケアを取り入れるのもいいでしょう。

ほかにも、エイジングケア用のシャンプーに変えたり、とくに抜け毛が多いと感じる女性は、育毛剤をとりいれることも抜け毛対策になります。また、ストレスを感じている人は、こまめにストレス発散ができるといいいですね。心身の休息も抜け毛対策につながります。

20代の頃は「髪の量が多くて広がりやすい」と悩んでいた人も、30代~40代以降になると髪質が変化して「髪自体が細くなり、ぺちゃんこになってきた」という方もいます。髪が細くなる変化とともに、うねりが出てきたという女性も。

ほかにも、抜け毛と同様に、白髪が目立つようになってきたというのも30代から徐々に増え始めます。30代の白髪はちらほらと生えてくるため染めるのが難しいですが、40代になると全体的に白髪があらわれるため、白髪染めなどの対策ができます。

また、40代になると、加齢により30代からの髪質の変化がさらに加速します。うねりや白髪とともに、シャンプーやブラッシングの際に生じる抜け毛を見て、髪が細く少なくなったことが分かりやすくなります。ボリュームが出にくく、さらにハリやコシが失われ始めるので、分け目も目立つようになります。

また、抜け毛の原因は、加齢のほかにも、悩みやストレスなども一因と考えられます。30代から40代は生活環境が変わる女性も多く、ストレスを抱えやすい時期とも言えます。

対策としては、規則正しい生活を心がけ、抜け毛に良い食べ物を積極的に摂取しましょう。良質な睡眠も抜け毛予防に効果的です。自宅では、頭皮マッサージをとりいれるなど、無理のない範囲でセルフケアを取り入れるのもいいでしょう。

ほかにも、エイジングケア用のシャンプーに変えたり、とくに抜け毛が多いと感じる女性は、育毛剤をとりいれることも抜け毛対策になります。また、ストレスを感じている人は、こまめにストレス発散ができるといいいですね。心身の休息も抜け毛対策につながります。

50代の女性抜け毛対策 ~加齢により心身ともに急激な変化が見られる~

50代の女性抜け毛対策 ~加齢により心身ともに急激な変化が見られる~

一般的には50代で閉経を迎える女性が多く、閉経後の急激な女性ホルモンの変化にともない、髪質の悪化が顕著になります。抜け毛が多くなるだけではなく、細くなった髪はツヤがなくなります。さらに、今まで白髪がなかった女性でも、ぐっと白髪が増えることも。

また、50代から60代にかけては、頭皮の乾燥もみられます。頭皮が乾燥すると、フケやかゆみが生じ、抜け毛を加速させることも。生活環境を整えたり、抜け毛対策をしていても改善しない場合は、皮膚科を受診するのも一つの方法です。

また、更年期障害により気分が落ち込みやすくなることもあります。悩みやストレスも、抜け毛の原因になるので、心の休息は必要です。友人とお茶をしたり、趣味を楽しんだり、心が休まる時間をつくりましょう。

50代の女性の抜け毛対策としては、頭皮マッサージなどのセルフケアをはじめ、育毛剤などをとりいれるのもいいでしょう。外出時に人目が気になるという女性の中には、ウィッグを着用している方もいます。ただし、長時間の使用は頭皮に影響を与えるので、ご注意ください。

一般的には50代で閉経を迎える女性が多く、閉経後の急激な女性ホルモンの変化にともない、髪質の悪化が顕著になります。抜け毛が多くなるだけではなく、細くなった髪はツヤがなくなります。さらに、今まで白髪がなかった女性でも、ぐっと白髪が増えることも。

また、50代から60代にかけては、頭皮の乾燥もみられます。頭皮が乾燥すると、フケやかゆみが生じ、抜け毛を加速させることも。生活環境を整えたり、抜け毛対策をしていても改善しない場合は、皮膚科を受診するのも一つの方法です。

また、更年期障害により気分が落ち込みやすくなることもあります。悩みやストレスも、抜け毛の原因になるので、心の休息は必要です。友人とお茶をしたり、趣味を楽しんだり、心が休まる時間をつくりましょう。

50代の女性の抜け毛対策としては、頭皮マッサージなどのセルフケアをはじめ、育毛剤などをとりいれるのもいいでしょう。外出時に人目が気になるという女性の中には、ウィッグを着用している方もいます。ただし、長時間の使用は頭皮に影響を与えるので、ご注意ください。

4. 妊娠や出産による抜け毛

4. 妊娠や出産による抜け毛

妊娠や出産による抜け毛 妊娠や出産による抜け毛

妊娠出産を経てから抜け毛に悩まされる方もいます。「産後脱毛症」と呼ばれ、産後三か月から半年ほどは目に見えて抜け毛が増えるので不安に思われる方も。
しかし、出産後の抜け毛は女性ホルモンの急激な変化のために生じたものなので、一時的なものです。
時間をおけばまた自然と生えてきますが、気になる方は「産後の抜け毛」に効果がある育毛剤などを検討してみるのも良いでしょう。

妊娠出産を経てから抜け毛に悩まされる方もいます。「産後脱毛症」と呼ばれ、産後三か月から半年ほどは目に見えて抜け毛が増えるので不安に思われる方も。
しかし、出産後の抜け毛は女性ホルモンの急激な変化のために生じたものなので、一時的なものです。
時間をおけばまた自然と生えてきますが、気になる方は「産後の抜け毛」に効果がある育毛剤などを検討してみるのも良いでしょう。

5. 加齢やライフステージにあった抜け毛対策をしていきましょう

5. 加齢やライフステージにあった抜け毛対策をしていきましょう

女性の抜け毛の原因は、一概には加齢によるものだと言い切ることができません。

30代・40代・50代と女性ホルモンの影響やライフステージでの体の変化があり、さらに女性ならではの悩みやストレスなど、複雑に重なり合ったものです。

抜け毛にいい食べ物を積極的に摂取するなど基本的な対策をしながら、頭皮マッサージや育毛剤を使うなど加齢やライフステージにあった抜け毛対策をしましょう。
健康的な髪の育毛、抜け毛の予防対策に、日常に取り入れやすいものからはじめてみましょう。

女性の抜け毛の原因は、一概には加齢によるものだと言い切ることができません。

30代・40代・50代と女性ホルモンの影響やライフステージでの体の変化があり、さらに女性ならではの悩みやストレスなど、複雑に重なり合ったものです。

抜け毛にいい食べ物を積極的に摂取するなど基本的な対策をしながら、頭皮マッサージや育毛剤を使うなど加齢やライフステージにあった抜け毛対策をしましょう。
健康的な髪の育毛、抜け毛の予防対策に、日常に取り入れやすいものからはじめてみましょう。