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ドクターが答える生活習慣病
高血圧について

高血圧について

高血圧の症状とは?

ほとんどの場合、自覚症状はありません。
後頭部の痛みや耳鳴り、のぼせ、肩こり、鼻血などの症状がみられるケースもありますが、高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺人者)」といわれる通り、ほとんどの場合これといった自覚症状がありません。そのため、治療の必要がないと思っている人も多いようですが、放置すると動脈硬化が進み、生命にかかわるような様々な合併症の原因となりえる病気です。また、冬場は体温をのがさないよう血管が収縮しやすいため、急激に血圧が上昇することもあります。
自覚症状がないからと軽視せず、日ごろから血圧のコントロールを心がけることが大切です。

高血圧の放置がまねく危険とは?

いつの間にか動脈硬化が進み、脳や心臓などに様々な合併症を引き起こす一因となります。
高血圧は放っておくと動脈硬化が進み、さらに血圧が高くなっていきます。すると心臓や脳に血管障害を起こすなど、次のような悪影響を及ぼすことにつながります。

動脈硬化の進行
傷ついた血管内膜にコレステロールがたまり、血流の悪化や血の塊(血栓)が発生
脳梗塞、狭心症、心筋梗塞の発生や、高血圧性網膜症、腎機能低下、腎不全、下肢の動脈硬化が進行
血管の破裂
高い血圧によって、大動脈が急に破綻
突然、脳出血、クモ膜下出血が発症

日常生活で高血圧を予防・改善するには?

食生活、禁煙、ストレス解消、十分な睡眠など、生活習慣の改善が高血圧の予防・改善につながります。

食事:
塩分の摂り過ぎは最大の危険因子とされます。塩分の他にも、コレステロール・飽和脂肪酸の多いものは避け、野菜・果物・魚(魚油)を摂るようにしましょう。
飲酒:
節酒を心がけましょう。アルコールを摂ると一時的に血圧は下がりますが、習慣的に大量に飲む場合には血圧を上昇させます。1日の摂取量はビールで中瓶1本、清酒で1合までが目安です。
喫煙:
喫煙者は禁煙しましょう。たばこを1本吸うと血圧上昇が15分以上持続すると言われ、動脈硬化の進行や、心筋梗塞、脳卒中の原因にもなります。
ストレス:
気持ちをおおらかに、なるべくイライラしないよう穏やかに過ごしましょう。

血圧を下げるためのセルフケア

軽めの適度な運動を習慣的に行って、適正体重の維持を心がけましょう。
適度な運動を継続的に行うと、心肺機能が高まり血のめぐりが改善されて、血圧は徐々に下がっていきます。さらに高血圧だけでなく、適正体重の維持や生活習慣病の予防にも役立ちます。

【血圧を下げる運動法】

人と話をしながらできる、きついと感じない程度の緩やかな運動が効果的です。速めのウォーキング・軽めのジョギング・水中ウォーキングなど、軽い有酸素運動がおすすめです。「毎日30分以上」、もしくは「1日1時間以上を週3回」を目標に行ってください。急な激しい運動や、息をこらえて行うような無酸素運動は、かえって血圧を上昇させ、心臓に負担がかかるので避けましょう。ただし通院中の人は、必ず医師に相談してから行うようにしてください。