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2019年 春の花粉飛散予測

1.2019年シーズンの花粉飛散傾向

2019年春の花粉飛散量は、例年比でみると、東北から近畿でやや多い地方が多く、中国地方では多い見込みです。四国は例年並みで、九州は例年並みか多めとなりそうです。北海道は例年を下回るでしょう。一方で、前シーズンと比較すると、北海道から関東甲信、東海にかけては少ない傾向ですが、北陸では多いか、やや多い見込みです。秋田県では前シーズンの飛散量が少なかったため、前シーズンと比べて「非常に多い」予測です。
前シーズンの花粉の飛散量は、全国的に例年より多くなりました。前シーズンの特徴としては、ヒノキ花粉の飛散量が多い傾向があり、東京ではヒノキ花粉が過去10年で最も多く飛散するシーズンとなりました(例年比約4.9倍、2017年シーズン比約4倍の飛散量、日本気象協会の観測地点 調べ)。今シーズンの予測に向けて花芽調査を行ったところ、ヒノキの花芽の数が前シーズンほど多くないことが分かりました。このため、今年のヒノキ花粉の飛散量は前シーズンより少ないと予測します。

2.2018年夏の天候

2018年の夏は、東北から九州地方にかけてかなり気温が高く、日照時間も多くなりました。降水量は、長雨はありませんでしたが、短期間に大雨となったことで全国的に平年より多くなりました。

気温 7月は全国的にかなり高くなりました。
8月は西日本、東日本でかなり高くなりました。北日本では平年並みとなりました。
降水量 7月は西日本太平洋側と北日本日本海側でかなり多くなり、西日本日本海側と東日本、北日本太平洋側では平年並みとなりました。西日本を中心に記録的な大雨となり、「平成30年7月豪雨」が発生しました。
8月は東・北日本日本海側でかなり多くなり、北日本太平洋側でも多くなりました。
一方、西日本日本海側ではかなり少なく、西・東日本太平洋側では平年並みとなりました。
日照時間 7月は西日本日本海側と東日本でかなり多くなり、西日本太平洋側、北日本日本海側も多くなりました。
北日本太平洋側では平年並みでした。
8月は西日本でかなり多くなり、東日本太平洋側でも多くなりました。一方、北日本日本海側では少なくなりました。

■前シーズン夏の天候と花粉飛散量(花芽の形成)の関係

花粉飛散量(花芽の形成)は、前シーズンの夏の気温が高く、また日照時間が長いと多くなります。逆に気温が低く、日照時間が短いと少なくなります。

■前シーズンと翌年の花粉飛散量の関係

花粉の飛散量は前シーズンと比べて多い年と少ない年が交互に現れていましたが、近年はその現象が現れない時もあります。

■花粉の種類について

北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。

3.各地のピーク予測

スギ花粉飛散のピークは、福岡では2月下旬から3月上旬、広島・大阪では3月上旬、高松・名古屋では3月上旬から中旬でしょう。東京のピークは3月上旬から4月上旬となり、多く飛ぶ期間が長くなりそうです。金沢と仙台では3月中旬から下旬にピークを迎えるでしょう。
スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉が飛び始め、その後ピークが始まります。福岡では3月下旬から4月上旬、広島・大阪では4月上旬、高松・名古屋・東京では4月上旬から中旬の見込みです。金沢と仙台では4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはないでしょう。
スギ・ヒノキ花粉の飛散量がピークになる時期は、花粉シーズン中の気温や予想される総飛散量と関係があると考えられます。
このあと3月にかけての気温は北日本では、平年並みか高め、東日本と西日本では平年より高めで経過する予想です。スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は、例年並みか少し早まる見込みです。

4.飛散開始時期

2018年12月から2019年1月にかけて、西日本と東日本は気温が高めで経過しました。12月上旬には全国的に師走とは思えない暖かさの日があり、4日は、最高気温が25度以上の夏日になったところもありました。東京の練馬では25度0分を観測し、関東では14年ぶりに12月の夏日となりました。12月中旬以降も寒さの緩む日が度々あり、22日は四国や九州の所々で最高気温が20度を超えました。1月は何度か強い寒気が入り、厳しい寒さの日もありましたが、この寒さは長続きせず、平均気温は西日本を中心に平年より高くなりました。1月の降水量は、全般に平年より少なくなりました。
2月4日は、北陸地方で春一番の発表があり、最高気温が3月並みから4月並みのところが多くなりました。このため、2月4日は中国、四国や東海の一部で飛散開始※が確認され、11日には東京都でも飛散開始が確認され、花粉シーズンがスタートしています。そのほかの地点でも、飛散開始の定義にはあてはまっていませんが、わずかな飛散が確認されているところがあります。
西日本と東日本は、来週は気温が平年より高くなる見込みです。まだ飛散開始となっていない西日本や東日本の地点でも2月下旬から3月上旬にかけて飛散開始となりそうです。厳しい寒さが続いている北日本も、2月下旬から3月上旬は気温が平年並みか高めで経過する見通しです。2月下旬には東北南部で、3月上旬には東北北部でもスギ花粉の飛散が始まるでしょう。

※飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日

5.各ブロックの飛散傾向

補足資料

資料1

資料2

≪補足≫
※資料1 「花粉量への影響」の記号の説明
++ :かなり大きい
+ :大きい
- :小さい
-- :かなり小さい
※資料2 例年比 (実測) 全国地図
2018年の飛散量を例年値(2009~2018年)と比較した図
※言葉の説明
平年 :1981~2010年の平均値
例年 :過去10年(2009~2018年)の平均値
前シーズン :2018年シーズン飛散量
非常に多い :前シーズン(例年)の200%以上
多い :前シーズン(例年)の150%以上200%未満
やや多い :前シーズン(例年)の110%以上150%未満
前シーズン(例年)並 :前シーズン(例年)の90%以上110%未満
やや少ない :前シーズン(例年)の70%以上90%未満
少ない :前シーズン(例年)の50%以上70%未満
非常に少ない :前シーズン(例年)の50%未満