トレーニングの疲れを残さない!上手なクールダウンのすすめ

トレーニングの疲れを残さない!上手なクールダウンのすすめ

トレーニングの疲れを残さない!上手なクールダウンのすすめ トレーニングの疲れを残さない!上手なクールダウンのすすめ

健康のためにトレーニングを欠かさず行う方も増えてきています。トレーニング後の疲労はどのようにして起こるのでしょうか。疲労がうまく抜けないと、次の日も身体が重く動かしにくい、後から遅れて筋肉痛になり、仕事に支障がでるという経験は多くの人にあると思います。トレーニング後の疲労からいかに早く回復するかは非常に重要な問題です。

<監修>
井林雄太
国立大学医学部卒業後、救急含む総合病院を中心に初期研修を終了。内分泌代謝/糖尿病の臨床を含めた予防医学が専門。健康長寿に関連するミトコンドリア基礎研究に従事しながら、栄養学/アンチエイジング学にも専門を広げ、予防医学の一環として内分泌・糖尿病教育に力を入れながら医療系メディアにおいて情報発信を行っている。

昨今はコロナ禍において、予防医学の一環として感染症分野にも力を入れながら、複数企業のメディアにおいてコロナワクチンの最新情報などにも執筆・監修も行っている。厚労省委託事業であるMindsによる疾患ガイドライン、また医学専門書の執筆経験もあり、臨床・研究において幅広い知見を有している。

【資格】内科認定医、内分泌専門医、糖尿病専門医

健康のためにトレーニングを欠かさず行う方も増えてきています。トレーニング後の疲労はどのようにして起こるのでしょうか。疲労がうまく抜けないと、次の日も身体が重く動かしにくい、後から遅れて筋肉痛になり、仕事に支障がでるという経験は多くの人にあると思います。トレーニング後の疲労からいかに早く回復するかは非常に重要な問題です。

<監修>
井林雄太
国立大学医学部卒業後、救急含む総合病院を中心に初期研修を終了。内分泌代謝/糖尿病の臨床を含めた予防医学が専門。健康長寿に関連するミトコンドリア基礎研究に従事しながら、栄養学/アンチエイジング学にも専門を広げ、予防医学の一環として内分泌・糖尿病教育に力を入れながら医療系メディアにおいて情報発信を行っている。

昨今はコロナ禍において、予防医学の一環として感染症分野にも力を入れながら、複数企業のメディアにおいてコロナワクチンの最新情報などにも執筆・監修も行っている。厚労省委託事業であるMindsによる疾患ガイドライン、また医学専門書の執筆経験もあり、臨床・研究において幅広い知見を有している。

【資格】内科認定医、内分泌専門医、糖尿病専門医

トレーニング後に疲労が蓄積する条件とは?

トレーニング後に疲労が蓄積する条件とは?

トレーニング後は誰しも筋疲労がおきます。しかし筋疲労といっても疲労および回復の程度を客観的に判断する指標があまりないため、疲労が溜まっているかどうかの見極めは難しい問題です。

主観的な評価では、だるさを含む全身倦怠感(疲労感)、トレーニング部位の筋肉痛や筋肉のこわばりは、わかりやすい指標です。またクールダウンをした後と、していない時では、年齢や性別など個人差もありますが疲労の違いを自覚できると思います。

客観的な評価では疲労前と疲労時の筋肉の収縮を筋電図などで分析する方法などがありますが、一般の方がこのように疲労しているか確認することはまず無いかと思います。

筋疲労の原因は、今までは、乳酸の蓄積と考えられていましたが、筋疲労に対して大きな影響を及ぼさない、むしろ筋疲労を軽減する作用を持つなどの意見も散見されるようになりました。乳酸が多く作られる激しい筋トレや短距離走などの無酸素運動だけでなく、軽いジョギングなどあまり乳酸を発生させない有酸素運動でも筋疲労は起こります。

筋疲労の原因としては単に乳酸が蓄積するだけではなく、乳酸の生成過程で発生するイオンの影響で身体が酸性に傾くことや、貯蓄されている筋肉内の糖(グリコーゲン)の枯渇が原因と考えられています。他には吸収速度が早いエネルギー源であるATPの代謝物であるリン酸が筋収縮に重要なCa(カルシウム)イオンの放出を阻害することも原因として考えられています。

トレーニング後は誰しも筋疲労がおきます。しかし筋疲労といっても疲労および回復の程度を客観的に判断する指標があまりないため、疲労が溜まっているかどうかの見極めは難しい問題です。

主観的な評価では、だるさを含む全身倦怠感(疲労感)、トレーニング部位の筋肉痛や筋肉のこわばりは、わかりやすい指標です。またクールダウンをした後と、していない時では、年齢や性別など個人差もありますが疲労の違いを自覚できると思います。

客観的な評価では疲労前と疲労時の筋肉の収縮を筋電図などで分析する方法などがありますが、一般の方がこのように疲労しているか確認することはまず無いかと思います。

筋疲労の原因は、今までは、乳酸の蓄積と考えられていましたが、筋疲労に対して大きな影響を及ぼさない、むしろ筋疲労を軽減する作用を持つなどの意見も散見されるようになりました。乳酸が多く作られる激しい筋トレや短距離走などの無酸素運動だけでなく、軽いジョギングなどあまり乳酸を発生させない有酸素運動でも筋疲労は起こります。

筋疲労の原因としては単に乳酸が蓄積するだけではなく、乳酸の生成過程で発生するイオンの影響で身体が酸性に傾くことや、貯蓄されている筋肉内の糖(グリコーゲン)の枯渇が原因と考えられています。他には吸収速度が早いエネルギー源であるATPの代謝物であるリン酸が筋収縮に重要なCa(カルシウム)イオンの放出を阻害することも原因として考えられています。

筋肉に疲労が溜まっているときのリスク

筋肉に疲労が溜まっているときのリスク

筋疲労は通常は一時的なもので、クールダウンなどのケアを行い、十分な休養と栄養をとることで回復します。しかしながら、ケアや休息が不十分な場合には、慢性的な疲労状態になることがあります。生理的な疲労、精神的な疲労が十分に回復しないまま積み重なり、常に疲労を感じる状態をオーバートレーニング症候群といい、本来の力も出せなくなります。

また他に、筋疲労の状態で無理をすることで筋肉の破壊がおこり、横紋筋融解症、急性腎不全などのリスクもあがります。筋疲労があると判断した場合は十分な休息をとりましょう。

筋疲労は通常は一時的なもので、クールダウンなどのケアを行い、十分な休養と栄養をとることで回復します。しかしながら、ケアや休息が不十分な場合には、慢性的な疲労状態になることがあります。生理的な疲労、精神的な疲労が十分に回復しないまま積み重なり、常に疲労を感じる状態をオーバートレーニング症候群といい、本来の力も出せなくなります。

また他に、筋疲労の状態で無理をすることで筋肉の破壊がおこり、横紋筋融解症、急性腎不全などのリスクもあがります。筋疲労があると判断した場合は十分な休息をとりましょう。

できるだけ疲労を残さないクールダウンのすすめ

できるだけ疲労を残さないクールダウンのすすめ

できるだけ疲労を残さないクールダウンのすすめ できるだけ疲労を残さないクールダウンのすすめ

筋疲労をできるだけはやく回復させる方法としてクールダウンがあります。ジョギング、マッサージ、ストレッチなどが代表的です。

健康成人男子に対して行ったクールダウンの効果をみた報告によると、筋収縮については多くの値についてジョギングによる回復が最も早いという結果が出ています。また被験者の主観的な評価では、ストレッチやマッサージによって遅れてくる筋肉の痛みが抑えられたと言われています。1)

筋疲労による筋収縮機能を回復させるには、ジョギングなど全身を使った軽運動による積極的な休息方法(アクティブレスト)が最も効果的ですが、精神的な疲労回復や筋痛を抑える意味では、ストレッチやマッサージも有用であることが伺えます。

筋疲労をできるだけはやく回復させる方法としてクールダウンがあります。ジョギング、マッサージ、ストレッチなどが代表的です。

健康成人男子に対して行ったクールダウンの効果をみた報告によると、筋収縮については多くの値についてジョギングによる回復が最も早いという結果が出ています。また被験者の主観的な評価では、ストレッチやマッサージによって遅れてくる筋肉の痛みが抑えられたと言われています。1)

筋疲労による筋収縮機能を回復させるには、ジョギングなど全身を使った軽運動による積極的な休息方法(アクティブレスト)が最も効果的ですが、精神的な疲労回復や筋痛を抑える意味では、ストレッチやマッサージも有用であることが伺えます。

まとめ

まとめ

トレーニングをすることは健康や体力維持のために欠かせません。しかし筋疲労に気づかず続けた場合、オーバートレーニング症候群や筋肉の損傷などのリスクもあります。ジョギングやマッサージ、ストレッチなどのクールダウンによるケアで筋疲労の回復を早めることが効率的なトレーニングには不可欠です。

【参考文献】
1)石田浩司 筋疲労回復にはどのような方法が最も効果的か?

トレーニングをすることは健康や体力維持のために欠かせません。しかし筋疲労に気づかず続けた場合、オーバートレーニング症候群や筋肉の損傷などのリスクもあります。ジョギングやマッサージ、ストレッチなどのクールダウンによるケアで筋疲労の回復を早めることが効率的なトレーニングには不可欠です。

【参考文献】
1)石田浩司 筋疲労回復にはどのような方法が最も効果的か?

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