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頭痛にきくコラム

子どもの頭痛の特徴がわかる「頭痛ダイアリー」をつけてみよう

子どもの頭痛には、片頭痛のように発作性のものから、長期欠席につながりやすい慢性的な頭痛まで、いくつかのタイプと特徴があります。

どんな頻度で、どんな時に頭痛が起きやすいかを知るために「頭痛ダイアリー」をつけてみましょう。

病院を受診するときにも、医師に症状を伝えやすくなるコミュニケーションツールにもなります。

<監修>
藤田光江先生

北海道大学医学部卒業。北海道社会保険病院、新千里病院(現 済生会千里病院)などを経て、1980年から筑波学園病院小児科部長、2010年定年退職後、同病院および東京クリニック小児・思春期頭痛外来で診療。

目次

子どもの頭痛にはどんな種類がある?

子どもの頭痛で外来での受診が最も多いのは「片頭痛」です。乳幼児から思春期まで、どの年代にもみられるもので、発作性の強い痛みが起こり、最大72時間で痛みが消失します。
発症するタイミングについても、朝〜夜、平日〜休日と時刻や曜日が決まっていないのが特徴です。

次に多い子どもの頭痛は「緊張型頭痛」です。どの年齢にもあり、普通は片頭痛のように強い頭痛ではなく、回数も多くはありません。

ところが小学校高学年〜高校生の思春期には、1日に4時間以上、1ヶ月に15日以上、3ヶ月以上持続する慢性緊張型頭痛といわれる頭痛があり、「慢性連日性頭痛」と呼ばれることもあります。もともと片頭痛のあった子どもに、ある時期から緊張型頭痛が加わることもあります。
慢性連日性頭痛には、ストレスなどの心理社会的要因も関係しているため、薬が効きづらいことが多く、精神的なサポートを必要とすることも多い症状です。
学校がある平日の朝に連日起き、休日は軽いのが特徴です。

頭痛ダイアリーをつけてみよう

頭痛ダイアリーは、子どもの頭痛が片頭痛なのか、緊張型頭痛なのか、あるいは両方が共存しているものかの判断に役立ちます。

片頭痛の場合は、記載された内容から服薬や治療効果を知ることができます。

慢性連日性頭痛の場合は、子ども自身がいつ頭痛が起きるのか、睡眠リズムや心理社会的要因(ストレスなど)がどう関わっているかに気づくきっかけとなります。

頭痛ダイアリーはどうやって作るの?

頭痛ダイアリーは、自分でも簡単に作れます。
子どもと一緒にダイアリーを作成し、記録にチャレンジして見ましょう。慢性連日性頭痛の場合、作成は手伝っても、口を出さず子ども自身が自分の頭痛を記録することが大切です。

① 横軸:1日24時間の時刻スケジュールを書き込む
② 縦軸:頭痛の強度を10段階で記載できるマス目を書き込む
③ 1日の横に余白部分を作る
④ 頭痛が発生したら、10段階のマス目に頭痛の強度を記載する
⑤ 余白部分に「睡眠時間」「体調」「テストや行事」「トラブル」「飲んだ薬と効果」などを書き込む

日本頭痛協会のホームページから、頭痛ダイアリーのフォーマットをダウンロードできます。
【日本頭痛協会の小児・思春期頭痛ダイアリー】


頭痛ダイアリーで見えてくる特徴とは?

睡眠時間や日々の出来事と、頭痛の関連性を探ることで、子どもに起きている頭痛が片頭痛か、緊張型頭痛かがわかるようになります。

また、「どんなときに頭痛が起こりやすいのか」などの特徴も掴めるようになるでしょう。

実際に10歳男児に記入してもらったところ、頭痛は朝〜午前中に多いものの、曜日はまちまちであることから、片頭痛であることがわかりました。投薬も有効で、天候や寝不足の誘因がありながらも、ストレスや心理社会的要因はあまり関与していないことがわかりました。

また別の16歳の女子の実際の記入を見てみたところ、頭痛は週末にはなく、平日に決まって起きていることから、慢性緊張型頭痛であることがわかりました。平日朝に頭痛が起きるのは、学校生活にストレスを感じていることを子ども自身も気づくきっかけになったようです。

頭痛ダイアリーを記録するときの注意点とは?

慢性連日性頭痛の場合、ストレスなどの心理社会的要因が関与していることが多いもの。保護者が子どもの頭痛の様子を聴きながら記録することで、子どもの頭痛の訴えがさらに強くなり、頻繁に起こってしまうことがあります。頭痛が子どものSOSとなってしまっているのです。

頻繁な頭痛をさらに保護者が心配し……となると悪いスパイラルにはまってしまうことも。

子どもが自分で記録できる小学校高学年以降は、子ども自身で頭痛ダイアリーをつけるようにし、子どものプライバシーを尊重し、その自立に役立てるためにも保護者は内容のチェックをしない方がよいでしょう。また、記録が苦手な子どももいるので、無理強いをしないことも大切です。

このように、子どもの頭痛には、片頭痛のように強いけれど必ず終わる発作性頭痛と、慢性緊張型頭痛のように毎日のように続くものがあります。頻繁に起きる頭痛は発症するタイミングや時刻に、どんな頭痛の種類なのかのヒントが隠れています。
毎日の記録を続け、子どもが自分の頭痛を理解し、対処法を考えることが、頭痛改善の第一歩になるのです。