ダイエットのコツは「時間」にあり!? 注目の「時計遺伝子」とは?

監修者:香川靖雄先生/女子栄養大学教授

まとめ
脂肪蓄積に関わる「時計遺伝子」の仕組みを知ろう
総カロリーよりも「何をいつ食べたか」がダイエットには重要
朝食をしっかり摂って代謝をアップ
間食や夕食は太りづらい時間帯に


遅い時間の夕食や、深夜の夜食は太りやすい…。

よく聞くワードではありますが、これには「時計遺伝子」と呼ばれる、時間を感知する遺伝子が大きく関わっています。

朝になれば目が覚めて、夜になると眠くなる…。

こうしたリズムがあるのは私たちのカラダに体内時計が存在しているから。

その体内時計をコントロールしているのが、脳の視床下部をはじめ全身の細胞に存在している時計遺伝子です。

20種類以上ある時計遺伝子産物の中には、体内の脂肪蓄積に関わる遺伝子も。

時計遺伝子の仕組みを理解し、同じ食事でも太りにくい時間に食べるのが、賢くダイエットするコツですよ。

規則正しい生活リズムがダイエットをサポートする!

時計遺伝子は、規則正しい生活が大好き。

特に消化管や肝臓にある時計遺伝子は、生活のリズムからいつ食べ物が入ってくるかを事前に予測し、消化酵素を分泌するなどの準備をしています。

生活リズムが不規則になってしまうと、消化酵素の分泌の過不足が生じたりし、胃腸の健康を損なってしまうことに。

ついつい食べ物のカロリーばかりを気にしてしまうダイエットですが、胃腸の健康を損なえば便秘の原因にもなりダイエットにはマイナス……。

胃腸のためにも朝昼晩の食事は規則正しく摂るようにしましょう。

バランスのとれた朝食で、体内時計をリセット!

人間の体内時計は不思議なことに、約25時間に設定されています。

その1時間のズレを調整する役割を持っているのが「朝食」。朝食を摂ることで内臓が刺激され、体内時計がリセットされるのです。

さらに、午前中の体温が上がり、代謝が一気に上昇。やせやすい燃焼体質が作られます。

逆に、朝食を欠食すると、時計遺伝子が飢餓の危険を感じ、身体活動を低下させてエネルギーを脂肪に換え、蓄えてしまいます。

時計遺伝子は食べる物でも働きが変わります。

消化管の時計遺伝子にとって重要なのがタンパク質。

約25時間周期の体内時計をリセットするのに不可欠です。

朝食のメニューには、卵やソーセージなど、タンパク質を入れるようにしましょう。

甘いおやつもOK!15時までの食事は脂肪になりにくい

時計遺伝子の1つに「ビーマルワン」というものがあります。

ビーマルワンには脂肪合成を促進する働きがあります。

ビーマルワンの働きが低下しているのは、朝6時から午後3時までの時間帯。

このタイミングであれば、ボリュームたっぷりのランチでもあまり気にする必要はありません。

甘いおやつもこの時間までに摂れば太りにくいといえます。

朝食メニューを夜食べると4倍太りやすい!? 夕食はできるだけ早めに

ビーマルワンは、18時から翌朝4時にかけて活性化します。

この時間に食べた物はエネルギーとして代謝されづらく、脂肪蓄積されてしまうことに。

朝食と同じメニューを深夜に食べると、4倍太りやすいというデータまであるのです。

つまり、夕食は18時までに摂るのが理想的。

とはいえ、会社勤めをしている方がこの時間に夕食を摂るのはなかなかハードルが高いですよね。

その場合は、脂肪になりやすい主食(おにぎりなど)を18時までに食べて、家に帰ってからおかずだけ食べるなど、「分食」を取り入れてみてください。飲み会や食事会などで遅い時間に食事をする時も、この食事法で脂肪が体につくのを防ぎましょう。

時計遺伝子を味方につけて、無理なくダイエット

いかがでしたか?

ついつい総カロリーが気になってしまうダイエットですが、何時に、何を食べるかといった、「時間」も大切なポイントなのです。

時計遺伝子を味方につけて、健康的なやせ体質を目指しましょう!