保湿

顔の保湿と同じケアが必要な部位は?保湿ケア方法を徹底解説

毎日メイクをする顔の保湿ケアには気を使っていても、体に関しては特に対策をしていないという人も多いのではないでしょうか?首やデコルテ、手のひらやひじ、ひざといったパーツは、毎日紫外線や乾燥などの刺激にさらされています。今回は、体の中でも特に気をつけたいパーツの保湿ケアについて、徹底解説します。

<監修>

日比野佐和子先生
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授


ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

目次

顔の保湿だけで終わらせないで!体にも保湿ケアが必要な理由とは?

顔の保湿と同じケアが必要な部位は?
顔は毎日丁寧な保湿ケアをしているのに、体の保湿には気が回らない人も多いのでは?
体も顔と同じように紫外線や乾燥などの刺激を受けています。洋服で覆われて、紫外線や外気には触れないパーツでも、布とのこすれや汗をかいて蒸れることが、お肌にとっては刺激に。

そのため、全身のお肌のお手入れが必要なのです。

体を保湿ケアするときに気をつけたいポイントは、パーツによって異なる‟皮脂の分泌量“です。
顔のテカリやニキビの原因にもなる皮脂を分泌する「皮脂腺」は、顔だけではなく、頭皮、胸、背中、手足の順に多く存在しています。パーツによって分泌される皮脂の量も異なるため、皮脂量に合わせたケアが大切です。


●皮脂分泌量が多いパーツ……背中・胸など
ニキビやあせもができやすいので汚れをしっかり落とすことが大切ですが、ゴシゴシと力を入れて洗うのはNG!肌に刺激の少ない綿のタオルと弱酸性の洗浄剤でやさしく洗います。


●皮脂分泌量が少ないパーツ……ひじ・ひざなど
皮脂少なく、いつもカサカサしがち。こっくりとした保湿クリームを使ってしっかり保湿をしましょう。


人からよく見られている首や手元、さらに冬は乾燥してかさつきが気になる、ひじ、ひざ、かかとなど、特に気をつけたいパーツの保湿ケアについて詳しくご紹介します。

老化が現れやすいパーツNo1の「首」は、顔と一緒に保湿ケア

顔と同じように首やデコルテのケアをする女性
皮膚が薄く、乾燥しやすい首は、気がつかないうちにシワやたるみが出てしまい、体の中でも最も年齢が出やすいパーツともいわれています。

とはいえ、普段から首の乾燥を感じている人は少ないのでは?
実は、首は顔よりも汗腺が多く、汗をかきやすく、しっとりしている感覚があります。でも汗をそのままにしておくと、汗の蒸発と共に肌表面の水分が奪われてしまい、顔と同じように乾燥してしまうのです。

また、首は顔よりも皮膚が薄く、睡眠中や日中の姿勢によって同じところに何度もシワが寄ってしまいます。そのシワは時間を重ねて大きく深く刻まれていくのです。


<乾燥やシワ・たるみを防ぐ!顔と一緒にできる首のケア>
●顔のスキンケア時に、首とデコルテも一緒に化粧水+乳液で保湿
  • 顔と一緒に首とデコルテを保湿した後は、ティッシュやコットンを当てて10~15分ほどパックすると効果がUPします。

  • 汗をよくかく夏は、顔と共に首やデコルテの汗をやさしくふいて常に清潔に。日焼けをしたら、冷たいタオルでほてりを抑えてしっかり保湿しましょう。

  • おすすめアイテム:コラーゲン生成を促進するレチノール、ビタミンCの吸収力を改良したビタミンC誘導体、新陳代謝を助けるナイアシンアミド(ビタミンB3)配合の製品(化粧水・乳液など)。


ナイアシンアミドには、紫外線によってダメージを受けたDNAの損傷の修復、抗酸化作用、メラニン生成の抑制、肌荒れの予防、エネルギー生成の促進といった効果が期待できます。


●リンパマッサージ&かんたんストレッチで若々しい首に
  • クリームなどを使って鎖骨のまわりをやさしく円を描くようにマッサージ(片側ずつ5~10回)すると、リンパの流れや血流がよくなり、むくみがすっきり&肌のハリもUPします。

  • あごを突き出して「イー」と言いながら、口を横に広げて10秒キープ(3回繰り返す)。首に力が入ることで、首を支える胸鎖乳突筋が鍛えられます。

過酷な状況で頑張る「手」には、ハンドクリームに「+α」のスペシャルケア

手のケアをする女性
人の目につきやすく、衣服で覆われることが少ない「手」。
水や洗剤に触れるなど、毎日の生活でたくさんのダメージを受けているパーツです。しかもコロナ禍で、頻繁に手を洗ったり、手指消毒をしたりする機会が増え、さらに過酷な状況にさらされています。

手はケアを怠ってしまうと、年齢を重ねていくにつれて、次第に色はくすみ、乾燥が進んでシワが目立つようになります。

普段からハンドクリームでケアする人も最近では増えてきましたが、乾燥する季節はそれだけでは不十分!+αのケアで、ハンドクリームの効果をさらにUPさせる方法をご紹介します。


●ハンドクリームの「油分」の前に、化粧水の「水分」で保湿力UP
手のスペシャルケア方法
 ①手にティッシュペーパーをかぶせて化粧水をまんべんなくスプレーする
 ②そのままビニール袋に手を入れて、3分間おく
 ③ティッシュペーパーをそっとはがし、ハンドクリームを塗る


  • おすすめアイテムパラベンフリーの製品(ハンドクリーム・化粧水)綿・シルクの手袋(寝る前にハンドクリームを塗った後にはめるとさらにしっとり)



●手のストレッチ・マッサージで保湿効果UP
手首や手の甲、指のストレッチやマッサージをして血行が良くなると、化粧水やハンドクリームの保湿効果がUPします。


外出する時には、寒くなくても薄手の手袋などで手をカバーするとよいでしょう。紫外線からお肌を守るとともに、保湿効果もあります。

また、家でも食器洗いをする際には、ビニール手袋を着用するようにしましょう。特にお湯で食器を洗う場合は、お湯が手の皮脂と一緒にお肌の潤いに必要なセラミドも流してしまうので、手の老化予防と保湿のためにはビニール手袋は必須アイテムです。

角質が厚いパーツには、ターンオーバーを整える「尿素」で対策を

かかとのケアをする女性
皮膚が薄い顔は、ほかの体のパーツと比べて、肌が生まれ変わる周期である「ターンオーバー」が短いため、細胞が活発に機能して水分量も維持しやすく、皮脂も十分に分泌しています。そのため紫外線などのダメージからの回復も早いという特徴があります。

一方でかかとやひじ、ひざのように皮膚が厚いと、ターンオーバーの周期が長くなるので、その分水分を保持しづらく、皮脂分泌も不十分。カサカサした状態が悪化するとひび割れを起こしたり、ターンオーバーの遅れからひじやひざの黒ずみを生んでしまったりします。


●角質を柔らかくしてターンオーバーを正常化
かたくなったひじやひざ、かかとのケアには、やすりなどで無理にこすってしまうのはNG!「尿素」が配合されたクリームでケアすると、角質が柔らかくなり、徐々に角質のターンオーバーが正常化されていきます。
かかとや足の裏のターンオーバーの乱れは、姿勢や歩き方、靴選びにも根本原因があることが多いので、歩行習慣を見直してみましょう。


●かかとや足裏のターンオーバーを助ける歩行習慣を
・足裏に均等に力をかけて歩く
足裏の偏った部分に重心がかかると、そこばかりが固くなってしまいます。

・サイズの合った靴を履く
窮屈な靴や締め付けが強い靴は、血流障害や冷えの原因になり、ターンオーバーが乱れます。

「食事・睡眠・運動・ストレスケア」で、体の中から潤いを生み出して

栄養バランスの取れた食事
お肌の状態は、乾燥などの外的要因だけではなく、健康状態によっても大きく左右されます。
全身の潤いのためには、外からの保湿ケアだけではなく、インナーケアで体調を整えることが大切です。

栄養バランスの取れた食事、じゅうぶんな睡眠、適度な運動、ストレスをためない……といった基本的なライフスタイルを整えて、体の中から‟潤う生活”にシフトしましょう。

特に大切なのは「食事」です。
腸の状態はお肌に大きく影響するため、発酵食品や食物繊維をしっかり摂って腸を整えましょう。インナーケアの効果を実感するためには、2~3ヶ月は継続が必要なので、食習慣は長いスパンで変えていくようにしてください。

忙しくて栄養バランスが整えられない時は、サプリメントやドリンクを取り入れるのも一案です。

まとめ

トラブルのない肌に導くために、顔の保湿ケアと同じように首やデコルテも保湿し、荒れやすい手や角質が厚いひじやかかとなどの部位は保湿をしっかり行うスペシャルなケアが大切です。

さらに、食事・睡眠・運動・ストレスケアなど、体の中から整えるインナーケアをすることでお肌の状態も向上します。サプリメントやドリンクなども取り入れて、肌によい栄養を摂り、美肌を目指しましょう。