生理前の肌荒れ、あきらめないで! 「生理周期」に合わせたケアで、肌トラブルを防ごう

生理前の肌荒れ、あきらめないで! 「生理周期」に合わせたケアで、肌トラブルを防ごう

肌荒れ

生理前の肌荒れに悩む女性は多いのではないでしょうか?女性の肌の状態は、生理周期やホルモンバランスの変動に合わせて、常に変化しています。お肌の状態を安定させ肌荒れのない肌を保つには、生理周期とその時の肌の状態に合わせたケアを知ることが大切!ホルモンバランスによって肌がどのように変化していくかを理解することで、生理前の肌荒れを改善することもできます。

生理前の肌荒れに悩む女性は多いのではないでしょうか?女性の肌の状態は、生理周期やホルモンバランスの変動に合わせて、常に変化しています。お肌の状態を安定させ肌荒れのない肌を保つには、生理周期とその時の肌の状態に合わせたケアを知ることが大切!ホルモンバランスによって肌がどのように変化していくかを理解することで、生理前の肌荒れを改善することもできます。

監修

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日比野佐和子先生 医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授 日比野佐和子先生 医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授

ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

生理前の肌荒れはなぜ起きる?その特徴は?

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生理前の肌荒れを感じるとき、いつもより毛穴の開きを感じたり、お肌が脂っぽくなったりしませんか?
これは、生理前になると肌が乾燥状態になり、それを防ごうとして過剰に皮脂が分泌されてしまうため、ニキビもできやすくなります。しかもお肌は敏感な状態になっているので、いつも使っている化粧水に刺激を感じたり、炎症やほてりがあったりする人もいるなど、お肌には多くの不調が現れ、肌荒れしたと感じます。

でもあまり心配はいりません。このような生理前の肌荒れは誰にでも起こり得ることで、生理が終われば肌の状態は回復し、潤いやハリが感じられるようになります。ではなぜ、生理前に肌荒れが起きてしまうのでしょうか?生理が関係する肌荒れには、2つの女性ホルモンが大きく影響しています。

生理前の肌荒れを感じるとき、いつもより毛穴の開きを感じたり、お肌が脂っぽくなったりしませんか?
これは、生理前になると肌が乾燥状態になり、それを防ごうとして過剰に皮脂が分泌されてしまうため、ニキビもできやすくなります。しかもお肌は敏感な状態になっているので、いつも使っている化粧水に刺激を感じたり、炎症やほてりがあったりする人もいるなど、お肌には多くの不調が現れ、肌荒れしたと感じます。

でもあまり心配はいりません。このような生理前の肌荒れは誰にでも起こり得ることで、生理が終われば肌の状態は回復し、潤いやハリが感じられるようになります。ではなぜ、生理前に肌荒れが起きてしまうのでしょうか?生理が関係する肌荒れには、2つの女性ホルモンが大きく影響しています。

生理前の肌荒れに影響大!女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」とは?

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老化が現れやすいパーツNo1の「首」は、顔と一緒に保湿ケア 老化が現れやすいパーツNo1の「首」は、顔と一緒に保湿ケア

生理前の肌荒れには、女性ホルモンが深くかかわっています。
女性ホルモンには、卵巣から分泌される「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。この2つの女性ホルモンの分泌のサイクルによって、肌の状態は常に変化していくのです。生理前の肌荒れも、2つの女性ホルモンの分泌サイクルの影響です。まずは、この2つの女性ホルモンの役割と体への影響の違いを見てみましょう。

●エストロゲン
エストロゲンは、脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンに刺激されて、卵巣から分泌されます。卵胞を育て、子宮内膜を厚くすることで受精卵が着床しやすいように「妊娠の準備をするホルモン」なのです。女性らしさやキレイ度をUPさせるホルモンとしても知られています。エストロゲンは、肌の状態を整えて、肌荒れを防ぐ効果があります

<体への影響>
・女性らしい体をつくる(胸や体の丸み、骨盤の締まりなど)
・コラーゲン産生を促し、美肌やツヤのある美しい髪の毛をつくる
・血管、骨、関節、脳などを健康に保つ
・自律神経の働きを安定させる

●プロゲステロン
プロゲステロンは、脳下垂体からの黄体形成ホルモンにより分泌されるホルモンです。エストロゲンの作用により厚くなった子宮内膜をさらに妊娠しやすい状態にし、妊娠状態を維持するために必要な水分や栄養素をため込む作用がある「妊娠を助けるホルモン」。ただ、プロゲステロンが増えると、皮脂の分泌が増えたり、体がむくんだりと様々な不調を引き起こしてしまいます。それらの不調が、生理前の肌荒れの原因になっています。

<体への影響>
・栄養素や水分がため込みやすくなるので、体がむくみやすい
・皮脂の分泌が促されるので、毛穴が開いてニキビができやすい
・シミの原因となるメラニンを産生する量が増え、シミができやすくなる
・自律神経が乱れて、不安を感じることや、イライラすることがある
・頭痛やお腹の張りなどの身体的な症状が出ることがある

この2つの女性ホルモンの影響を受けながら、女性の体は毎月一定のリズムで排卵と月経を繰り返していくのです。

生理前の肌荒れには、女性ホルモンが深くかかわっています。
女性ホルモンには、卵巣から分泌される「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。この2つの女性ホルモンの分泌のサイクルによって、肌の状態は常に変化していくのです。生理前の肌荒れも、2つの女性ホルモンの分泌サイクルの影響です。まずは、この2つの女性ホルモンの役割と体への影響の違いを見てみましょう。

●エストロゲン
エストロゲンは、脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンに刺激されて、卵巣から分泌されます。卵胞を育て、子宮内膜を厚くすることで受精卵が着床しやすいように「妊娠の準備をするホルモン」なのです。女性らしさやキレイ度をUPさせるホルモンとしても知られています。エストロゲンは、肌の状態を整えて、肌荒れを防ぐ効果があります

<体への影響>
・女性らしい体をつくる(胸や体の丸み、骨盤の締まりなど)
・コラーゲン産生を促し、美肌やツヤのある美しい髪の毛をつくる
・血管、骨、関節、脳などを健康に保つ
・自律神経の働きを安定させる

●プロゲステロン
プロゲステロンは、脳下垂体からの黄体形成ホルモンにより分泌されるホルモンです。エストロゲンの作用により厚くなった子宮内膜をさらに妊娠しやすい状態にし、妊娠状態を維持するために必要な水分や栄養素をため込む作用がある「妊娠を助けるホルモン」。ただ、プロゲステロンが増えると、皮脂の分泌が増えたり、体がむくんだりと様々な不調を引き起こしてしまいます。それらの不調が、生理前の肌荒れの原因になっています。

<体への影響>
・栄養素や水分がため込みやすくなるので、体がむくみやすい
・皮脂の分泌が促されるので、毛穴が開いてニキビができやすい
・シミの原因となるメラニンを産生する量が増え、シミができやすくなる
・自律神経が乱れて、不安を感じることや、イライラすることがある
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女性ホルモンの変化で、肌の状態はどう変わる?

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過酷な状況で頑張る「手」には、ハンドクリームに「+α」のスペシャルケア 過酷な状況で頑張る「手」には、ハンドクリームに「+α」のスペシャルケア

エストロゲンとプロゲステロンの分泌の増減は上記のようなグラフで表すことができます。「月経期」「卵胞期」「黄体期」のそれぞれの時期に、お肌にどのような影響があるのか見てみましょう。

●月経期:エストロゲンとプロゲステロンがともに低下
→潤いやツヤ、ハリ、弾力が不足しがち。刺激に対してもデリケートな状態です。

●卵胞期:エストロゲンの分泌が増加
→肌の潤いやツヤが最高潮。ニキビ等の肌トラブルや肌荒れが起きづらく、肌の調子が一番よい状態です。

●黄体期:エストロゲンの分泌が低下し、プロゲステロンの分泌が増加
→黄体期の前期は皮脂分泌によってツヤが出ます。後期に入るとプロゲステロンの分泌が増えるため、ニキビや肌荒れが起きやすく、ほてりを感じることも。

このように生理周期によって肌の状態は変化していくので、生理周期のサイクルに合わせたスキンケアを行えば、肌荒れを軽減することができます。

エストロゲンとプロゲステロンの分泌の増減は上記のようなグラフで表すことができます。「月経期」「卵胞期」「黄体期」のそれぞれの時期に、お肌にどのような影響があるのか見てみましょう。

●月経期:エストロゲンとプロゲステロンがともに低下
→潤いやツヤ、ハリ、弾力が不足しがち。刺激に対してもデリケートな状態です。

●卵胞期:エストロゲンの分泌が増加
→肌の潤いやツヤが最高潮。ニキビ等の肌トラブルや肌荒れが起きづらく、肌の調子が一番よい状態です。

●黄体期:エストロゲンの分泌が低下し、プロゲステロンの分泌が増加
→黄体期の前期は皮脂分泌によってツヤが出ます。後期に入るとプロゲステロンの分泌が増えるため、ニキビや肌荒れが起きやすく、ほてりを感じることも。

このように生理周期によって肌の状態は変化していくので、生理周期のサイクルに合わせたスキンケアを行えば、肌荒れを軽減することができます。

生理周期に合わせたスキンケアで、肌荒れを軽減しよう

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ここからは、肌トラブルを回避するための、生理周期に合わせたスキンケアをご紹介します。

●月経期の肌荒れには:肌をいたわり、休めるケア
肌が敏感で乾燥しやすい時期なので、肌のごわつきが気になっても角質ケアやピーリングは控えるようにしましょう。使用する化粧品も、なるべく低刺激・無添加のものを選ぶようにすると安心です。
生理中は血液と一緒に鉄分も多く排出されてしまい、鉄分不足になりがち。鉄分不足によってコラーゲンの生成が促されなくなり、肌トラブルが起きやすくなるので、サプリメントやドリンクで鉄分を補給するのもおすすめです。

●卵胞期(お肌の調子は最高潮)には:ピーリングや新しい化粧品もOK!攻めのケア
生理周期の中で最もお肌の調子がよく、化粧ノリも最高の時期。お肌に少し刺激のある角質ケアやピーリングもこの時期ならOKです。エステや新しい化粧品にチャレンジすることもできるので、お金と時間をかけてキレイを磨くなら、この時期にしましょう。

●黄体期・生理前の肌荒れには:無理せず、たっぷり保湿ケア
肌の内部は乾燥しやすくなる一方で、皮脂の分泌が活発になり、表面は脂っぽく、ニキビなどの肌トラブル・肌荒れが起きやすくなります。ただし、ニキビが気になって皮脂を取りすぎてしまうと、肌が乾燥を防ごうとしてさらに皮脂が分泌される悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。
大切なのは、洗顔で肌を清潔にすること、そして化粧水やパックでたっぷり保湿をした後、乳液やクリームで油分を補うことです。気になるニキビの部分はティッシュオフしましょう。

普段、あなたが感じている「なんとなくお肌の調子がいい・調子が悪い」という感覚は、「なんとなく」ではなく、ホルモン分泌のバランスによる生理周期の影響かもしれません。この生理周期と合わせてお肌のリズムを把握し、リズムに合った適切なスキンケアをしてあげれば、生理前の肌荒れ・肌トラブルを抑えるだけではなく、より効果的に美肌を目指すこともできます。

生理周期は、アプリなどを使って確認することもできるので、まずはご自身の生理周期を知ることからはじめてみましょう。女性とは切っても切り離せない生理。生理とうまく付き合いながら、効果的なスキンケアを目指していきませんか?

ここからは、肌トラブルを回避するための、生理周期に合わせたスキンケアをご紹介します。

●月経期の肌荒れには:肌をいたわり、休めるケア
肌が敏感で乾燥しやすい時期なので、肌のごわつきが気になっても角質ケアやピーリングは控えるようにしましょう。使用する化粧品も、なるべく低刺激・無添加のものを選ぶようにすると安心です。
生理中は血液と一緒に鉄分も多く排出されてしまい、鉄分不足になりがち。鉄分不足によってコラーゲンの生成が促されなくなり、肌トラブルが起きやすくなるので、サプリメントやドリンクで鉄分を補給するのもおすすめです。

●卵胞期(お肌の調子は最高潮)には:ピーリングや新しい化粧品もOK!攻めのケア
生理周期の中で最もお肌の調子がよく、化粧ノリも最高の時期。お肌に少し刺激のある角質ケアやピーリングもこの時期ならOKです。エステや新しい化粧品にチャレンジすることもできるので、お金と時間をかけてキレイを磨くなら、この時期にしましょう。

●黄体期・生理前の肌荒れには:無理せず、たっぷり保湿ケア
肌の内部は乾燥しやすくなる一方で、皮脂の分泌が活発になり、表面は脂っぽく、ニキビなどの肌トラブル・肌荒れが起きやすくなります。ただし、ニキビが気になって皮脂を取りすぎてしまうと、肌が乾燥を防ごうとしてさらに皮脂が分泌される悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。
大切なのは、洗顔で肌を清潔にすること、そして化粧水やパックでたっぷり保湿をした後、乳液やクリームで油分を補うことです。気になるニキビの部分はティッシュオフしましょう。

普段、あなたが感じている「なんとなくお肌の調子がいい・調子が悪い」という感覚は、「なんとなく」ではなく、ホルモン分泌のバランスによる生理周期の影響かもしれません。この生理周期と合わせてお肌のリズムを把握し、リズムに合った適切なスキンケアをしてあげれば、生理前の肌荒れ・肌トラブルを抑えるだけではなく、より効果的に美肌を目指すこともできます。

生理周期は、アプリなどを使って確認することもできるので、まずはご自身の生理周期を知ることからはじめてみましょう。女性とは切っても切り離せない生理。生理とうまく付き合いながら、効果的なスキンケアを目指していきませんか?