プラセンタ

プラセンタ療法より手軽!今すぐできる「飲む」プラセンタ習慣

プラセンタは、古くから病気の治療薬として使われてきました。でも最近は、プラセンタの美容成分に注目が集まり、美容目的で行うプラセンタ療法も一般的になってきました。今回は、プラセンタ療法の効果と、手軽に始められる「飲む」プラセンタ習慣についてお伝えします。

<監修>

日比野佐和子先生
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授


ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

目次

意外と長い「プラセンタ療法」の歴史

プラセンタ療法
プラセンタの機能性は、医療の世界では昔から注目されていました。「プラセンタ療法」の歴史は意外と長く、日本では1956年に、プラセンタエキスを使った注射薬「メルスモン」が誕生。続いて1958年には、同じく注射薬「ラエンネック」が適応症「肝硬変」として製造承認され、現在も治療に使われています。

プラセンタ療法は現在、「肝機能障害」や「更年期障害」の治療に使われています。この治療は、厚生労働省が認可しているもの。もちろん治療目的なので、保険も適用されるのです。

ホルモンバランスを整えるプラセンタは、更年期障害の治療にも

女性ホルモン量の変化グラフ
プラセンタ療法は更年期障害の治療でも行われています。
「更年期」とは、女性の閉経前後の約5年間、合わせて10年間ほどの期間のことです。その期間が始まる頃、つまり閉経がくる前に起こる症状を、「更年期症状」といいます。女性ホルモンの分泌が減少することが原因で、多くの女性は40~50代で体験します。

女性を悩ませる更年期症状は、人によって様々。急に汗がたくさん出たり、逆に寒気がしたり、体がだるくなったり、頭痛が起こったり……。また、メンタル面にも影響があり、イライラしたり、抑うつ的になったりもします。

このような症状に対して、プラセンタ療法は行われます。プラセンタには、ホルモンバランスや自律神経のバランスを整える作用があるからです。

美容業界でも注目が高まるプラセンタ

美容業界
安全で効果の高いプラセンタ療法は、様々な病気への効果が解明されるにつれて、現在では内科、整形外科、婦人科、皮膚科、心療内科、耳鼻科、歯科、眼科などで、幅広く活用されています。

そしてプラセンタの機能の高さは、美容の観点からも注目が高まっています。特に効果が期待できるのは、アンチエイジング。美容クリニックでは、美肌目的のためのプラセンタ注射も行われています。

プラセンタの高い美肌効果とは?

プラセンタを摂取すると、美肌のためにはどんな効果が期待できるのでしょうか?プラセンタの美肌効果を詳しくみてみましょう。

シミの改善


プラセンタは、シミに対する効果が非常に高いと評価されています。その理由は、メラニンの産生抑制効果があるからです。

ここで、メラニンが生まれるプロセスを少し説明しましょう。メラニンは「メラノサイト」という色素細胞内でつくり出されます。メラノサイトでは、「チロシナーゼ」という酵素の働きにより、アミノ酸の一種である「チロシン」という物質が「ドーパ」→「ドーパキノン」→「メラニン」という順番で変性していきます。

プラセンタは、メラニンが生まれるずっと前の段階で、チロシナーゼの働きを阻害してくれるのです。これにより、メラニンの産生を抑制し、結果としてシミへの高い抑制効果を発揮するのです。

肌のハリ・弾力を実感


人の肌にあるコラーゲンの多くは、「Ⅰ型コラーゲン」と「Ⅲ型コラーゲン」で構成されています。
そのうち「Ⅲ型コラーゲン」は、「ベビーコラーゲン」とも呼ばれています。
その理由は、赤ちゃんの柔らかく、ハリと弾力がある肌にたくさん含まれているから。プラセンタは、この「Ⅲ型コラーゲン」を増やし、肌にハリや弾力を与えてくれる効果があります。

またプラセンタは、肌の水分保持量を上げてくれるので、肌の保湿にも高い効果があります。
さらに、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出す「線維芽(せんいが)細胞」を活性化させるので、ハリや弾力に効果を発揮します。

年齢肌に打ち勝つ抗酸化効果


プラセンタには、抗酸化作用もあります。これは、美容とアンチエイジングの大敵である体の酸化に抗う効果です。

体の酸化を引き起こす代表的なものといえば、紫外線。紫外線を浴びると、体の中で活性酸素ができます。この活性酸素は、皮膚の表皮でできるとメラニン生成の原因となる他、体内の細胞にも損傷を与えます。紫外線は肌の老化の8割を占めるといわれているのです。

プラセンタには、その活性酸素を無毒化する効果があります。そして、活性酸素による損傷を修復する抗酸化作用が期待できます。

それに加えて、プラセンタには老化を抑える抗老化作用や、日焼けによる炎症を抑える抗炎症作用といった機能もあります。また、肌のターンオーバーを正常化させ、肌の再生能力を高めることも期待できます。

このようにプラセンタには様々な働きがあり、年齢肌の強い味方になるのです。

「プラセンタ療法」と「サプリメントでのセルフケア」それぞれのメリットは?

プラセンタ注射
美肌のために最も即効性が期待できるプラセンタの摂り方は、美容クリニック等で行うプラセンタ注射です。
プラセンタエキスを注射剤で皮内か筋肉内に注入するのが一般的です。
それに加えて、顆粒や錠剤などの内服薬もあります。注射ほどの即効性はありませんが、継続的に服用すれば一定の効果が得られます。
高濃度で高い効果が期待できるのが、美容クリニック等で行うプラセンタ療法のメリットです。
しかし、美容クリニック等でのプラセンタ療法のハードルは、やはり高額だということ。
例えばプラセンタ注射だと、週に2回ほどクリニックに通うことになります。内服薬も、効果が高いだけあって価格帯は高く、継続には費用の負担が気になってしまうことも……。

プラセンタは「継続」することが大切なので、もっと気軽に続けたいなら、ドラッグストアなどで販売されているプラセンタエキス含有の美容ドリンクやサプリメントに目を向けてみることも一案です。
クリニックのプラセンタ療法という「医療」とは比べることはできませんが、市販のサプリメントのメリットは、手頃な価格で習慣化しやすいこと。
習慣にすることで、効果が期待できます。

プラセンタのサプリの選び方は?習慣化には「飲む」プラセンタがおすすめ

飲むプラセンタを摂取する女性
ドラッグストアでプラセンタのサプリメントを選ぶ際、チェックしたいのがプラセンタの含有量です
。エキスの量で表示をしている商品もありますが、「純末量」でしっかり表記されているものを選びましょう。また、原材料が安心・安全なものを選ぶことも大切です。

さらに、サプリメントには錠剤タイプ、ドリンクタイプ、パウダータイプと様々ありますが、ドリンクタイプを選ぶ場合、ひとつ注意しておかなければならないのが「カロリー」です。
ドリンクタイプは甘いものが多いため、摂取カロリーを増やさないためにも確認するようにしましょう。また、毎日飲むものなので、防腐剤などの添加物が少ないものを選びましょう。

人は毎日、少しずつ年をとります。
それが積み重なって、毎年、確実に「老化」は進みます。
そのスピードを少しでも緩め、美しく年齢を重ねるためには、毎日続ける「習慣化」が何より大切。
美容ドリンクやサプリメントで日常的にプラセンタを摂取することは、美肌への確実な一歩になりますよ。