セラミド

乾燥肌とセラミドの関係は?乾燥肌の人必見の、セラミドが減るNG習慣

乾燥肌を気にする女性
日焼けでヒリヒリ、冬場はカサカサ……。
年中続く肌悩み、乾燥肌。乾燥した肌の内部は、「セラミド」と呼ばれる潤い成分が減っている状態です。この大切な成分を減らさないために、日常生活の中でできる工夫をご紹介します。日々の積み重ねで乾燥肌を防ぎましょう。

<監修>

日比野佐和子先生
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授


ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

目次

そもそも乾燥肌ってどんな状態?

肌がカサカサする、つっぱるように痛い……。
私たちを悩ませる乾燥肌とはどのような状態なのでしょうか。

乾燥肌とは簡単に言うと、肌表面の角質層の水分が20%以下になった状態を指します。

角質層は細胞が約20層のレンガ状に積み重なってできており、このレンガをつなぐ目地のような役割をしているのが細胞間脂質です。

セラミドは、この細胞間脂質の主成分で、肌内部の80%もの水分を維持してくれる縁の下の力持ちなのです。
セラミド豊富な健康肌とセラミド不足の乾燥肌
セラミドと水分は、交互に折り重なってサンドイッチ状の構造(ラメラ構造)をつくり、細胞間を満たしています。

セラミドがギュッと挟み込んだ水分は、湿度が0%のカラカラ大気でも蒸発しないほど。
しかし、生活習慣や加齢によってセラミドは失われやすく、十分な量が角質層内に存在していないと、肌は乾燥に傾いていってしまいます。

肌の乾燥状態は常に変化するもの

加齢による肌の水分量のグラフ
乾燥肌を防ぐために必要なセラミドは、年齢と共に減っていきます

生まれた時が一番多く、後はどんどん減少する一方……。
黙っていても減少していくのに加え、間違ったスキンケアや日々の習慣でもセラミドは肌から流れ出てしまいます。

セラミドが減ってしまうNG習慣を知り、ライフスタイルを改善することが乾燥肌を防ぐ第一歩になるのです。

セラミドを減らすNG習慣① 界面活性剤含有のクレンジング剤で乾燥肌に

クレンジング剤を使う女性
界面活性剤とは、水と油のように本来混じり合わないものを融合させ、汚れを落としやすくする成分です。毎日1日の終わりに使うメイクのクレンジング剤に含まれていることが多いこの成分は、肌のバリア機能を壊してしまうこともあります。

肌のバリア機能が壊れると、セラミドが流れ出し、乾燥肌になってしまう一因に。肌のバリア機能を守り、乾燥肌を防ぐためにも、なるべく刺激の少ないクレンジング剤を選ぶのがよいでしょう。

クレンジング剤の種類と刺激

洗浄力の強い順として①シートで拭き取るタイプ→②オイルタイプ→③ジェルタイプ→④クリームタイプ→⑤ミルクタイプとなります。

①シートで拭き取るタイプ
……刺激は一番強い。界面活性剤が含まれているものが多く、さらに摩擦で肌のバリア機能が壊れ、乾燥肌になりやすい。

②オイルタイプ
……オーソドックスなタイプだが、洗浄力が強い。落ちにくいメイクの時にポイントのみ使用するのがベター。

③ジェルタイプ
……意外にも油分を含んでいるものが多く、バランスがよい。ただし、ものによっては刺激が強いため、裏面表示をよく確認して。

④クリームタイプ
……適度な油分を含み、肌に優しい一番刺激が少ないタイプ。乾燥肌予防のためにも、デイリーに使うのにおすすめ。

⑤ミルクタイプ
……合成界面活性剤の含有も少なく、またクリームタイプよりも油分が少ないので、洗い流しやすい。

化粧品のパッケージ裏面の成分表示をチェック

クレンジング剤の種類を決めたら、パッケージの裏面表示も確認してみましょう。

界面活性剤は、特に石油系界面活性剤に要注意です。
ラウリル硫酸〜、スルホン酸〜、TEA、PEGなどの名称が入っている成分で表示されることが多いので、チェックしてみましょう。またオイル成分(鉱物油)や添加物にも注意が必要です。

基本的に、「無添加」とうたわれているものは界面活性剤も含まれていないと認識してOKです。

ただし、無添加化粧品は、石油系合成界面活性剤、防腐剤(パラベン)、合成香料や合成着色料、鉱物油、旧表示指定成分といった特定の成分を配合していない化粧品のことを指すものの、明確な定義はないのが現状です。無添加だから、安心とは限りません。

セラミドを減らすNG習慣② ゆっくりクレンジングで乾燥肌に

お風呂に入る女性
毛穴の汚れや1日のむくみをとるため……。
お風呂でゆっくり時間をかけてクレンジング剤でマッサージを習慣にしている人は要注意

界面活性剤が含まれたクレンジング剤で長い時間肌に触れていると、肌のバリア機能が壊れてセラミドが溶け出してしまいます。界面活性剤が含まれるクレンジング剤を使う場合は、なるべく手早く1分以内に終わらせるのが乾燥肌を防ぐコツです。

また、肌への刺激が少ないクリームタイプのクレンジング剤にも落とし穴が。
もったいないからと少量で洗い流そうとすると、肌への摩擦が起きて肌を傷めることに。メーカー推奨の量を使い、肌を強くこすらないようにしましょう。

セラミドを減らすNG習慣③ 熱々洗顔で乾燥肌に

洗顔をする女性
洗顔時のお湯の温度を意識したことはありますか?
毎日のクレンジング〜洗顔時、40℃近い熱々のお湯で洗い流すのがクセになっている人は要注意

熱いお湯は、肌のバリア機能を壊し、肌に必要な皮脂やセラミドをはじめとする脂質を溶かして乾燥肌を進行させてしまいます。お湯の適温は36〜38℃

触っても熱いと感じない、人肌程度の温度に設定して優しく洗い流しましょう。

セラミドを減らすNG習慣④ 睡眠不足で乾燥肌に

睡眠不足の女性
肌の潤いを保つセラミドは、肌のターンオーバー(新陳代謝)によって生まれます。

レンガ状に積み重なった角質細胞が上から垢となって剥がれ落ち、肌の状態を新しく保つターンオーバーは、若い人だと約28日のサイクルで行われます。このサイクルがしっかり回っていると、セラミドも合成され続けて肌に潤いが生まれるのです。

ターンオーバーは、主に寝ている間に行われます。睡眠に入ると成長ホルモンが分泌され、ターンオーバーが促されるのです。代謝が円滑に行われるには、1日に6〜8時間程度の睡眠は必須

また、寝始めた前半の3時間は特に睡眠が深く、成長ホルモンが多量に分泌されるといわれています。
睡眠時間がバラバラという人、常に寝不足という人は乾燥肌になりやすいので要注意。ターンオーバーのサイクルを乱すことがないよう、睡眠時間を決めてしっかり良質な睡眠をとることが潤い肌への近道です。

セラミドを減らすNG習慣⑤ セラミドを補わずにいると乾燥肌に

乾燥肌に悩む女性
加齢や睡眠不足、また日々の誤ったスキンケアによって、セラミドはどんどん減ってしまいます。必要なのは、保湿に重要な成分であるセラミドを減らさない習慣を身につけると共に、セラミドを補うケアをすることです。

現在では、たくさんのケアの方法があるので、毎日続けられる方法を探してみましょう!

・基礎化粧品でケア
セラミド入りの化粧水や乳液、美容液などで補う方法です。
セラミドは脂質なので、化粧水などのサラサラした水っぽいテクスチャーには溶けにくい性質があります。しっかり肌に届けるなら、濃厚な保湿美容液かクリームを選ぶとよいでしょう。


・美容ドリンクでケア
最近では、セラミド含有の美容ドリンクやサプリメントが多く販売されています。
飲むケアの特徴は、顔のみならず全身で効果を実感できること。乾燥が気になる肘やかかと、手が届きにくい背中など、全身で潤いを感じられるのがメリットです。

塗るケアに比べると効果の実感に時間がかかるのがデメリットですが、毎日続けることによって、体内でセラミドを合成する力をアップさせ、保湿力を上げてくれるのも魅力のひとつ。

根本的な乾燥肌の解決に向けて、飲むセラミドケアを始めてみましょう。